1万枚以上の名刺のつながりが、事業拡大に貢献。
リアルとインターネットの融合を軸に、挑戦を続けていくベンチャー企業
株式会社リアルクロス
「ストロング・ベンチャー・スタイル」を標榜し、広告代理事業、タレントキャスティング事業、出版事業で数多くの取引実績を持つ株式会社リアルクロス。ソフトバンクアカデミア外部1期生でもある代表の山口氏は、そのユニークな経歴と親しみやすい人柄が相まってSNSでも人気を博している。中でもプロレスラーのキャスティングは業界随一、有名レスラーとの親交も深い。
- 社名
- 株式会社リアルクロス
- 事業内容
- 広告代理事業・マーケティング支援、タレントキャスティング・イベント企画運営、メディア運営・イベント開催、企業コンサルティング・業務支援、WEB制作・システム開発、編集出版事業、グッズ企画制作販売・通販事業
- 設立
- 平成28年4月4日
- 目的
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・名刺をデータ化して、これまでのお客様を一元管理すること
・過去の名刺を活用して、新たなビジネスのきっかけを見つけること
- 課題
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・溜まっている名刺をデータ管理しておらず、名刺を探すときに苦労していた
・名刺を個人で管理しており、企業の資産として活用できていなかった
- 効果
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・これまでの接点を訪問前に確認することができるようになり、営業活動がより一層スムーズになった
・名刺交換をした方の人事異動情報をEightでキャッチすることができ、新たなビジネスへとつながった
・リスト化した名刺から休眠顧客へメールを送ることで、自社の認知を広げていくことができた
<お話を伺った方>
代表取締役 山口 義徳様
リアルとインターネットの融合を軸に、挑戦を続けていく
2016年にリアルクロスを設立しました。メイン事業は広告代理事業、キャスティング事業、出版事業の3つです。リアルとインターネットの融合を軸に新時代のマーケティングプランナーとして、挑戦し続けています。
私の行動指針として「全方位友好宣言」という言葉があります。例え相手が競合他社であっても、その方にとって有益な情報・人・サービスがあれば利害関係なくご紹介し、良い関係を築くことを最優先に行動しています。
もちろんビジネスですから、当然会社として利益を生み出さなければなりません。一方で、目の前に困っている人がいれば助けてあげたい気持ちが優先されることは、私の性格上変えられません。実際に私の周りにも利害関係なく応援してくれる方が多くいて、その方たちのおかげで今日の私、そして会社があります。
新たなビジネスを生んでいくために、名刺の一元管理が必要だった
リアルクロスを設立する以前は、別のIT会社で社長をしていました。そこで得た名刺は1万枚以上の膨大な数になっていたんです。当時はたまった名刺をファイルで保存していましたが、連絡先を探すたびに、大量にある名刺から該当のものを見つけ出す必要があり、苦労していました。これまでに名刺交換をさせていただいたクライアントさんは、私にとってかけがえのない大切なビジネスパートナーです。リアルクロスでのビジネスを前に進めていくために、名刺の一元管理をしようと考えました。
導入費用が安価で、現場の負荷が無い
個人版のEight を利用していたこともあり、「Eight 企業向けプレミアム」の存在は知っていました。名刺管理サービス以外にSFAツールも検討したのですが、SFAの場合、現場の社員が日報を書く業務が発生します。決して無駄な業務ではありせんが、社員数が少なかった当社にとって優先度は高くありませんでした。またSFAや他の名刺管理サービスは、費用が割高でした。その点、企業向けプレミアムは名刺を携帯で撮影するだけで名刺情報が登録されるため手間なく運用ができますし、導入しやすい価格帯でもありました。
当初は1万枚以上もの名刺を1枚ずつ登録することの手間を懸念していましたが、Sansan株式会社に名刺を郵送すれば代理登録してくれる※1とのことでした。当社のニーズと運用の簡易さ、費用の安さを考慮し「Eight 企業向けプレミアム」を導入することに決めました。
※1 導入いただいた当時に実施していたキャンペーンとなります。なお、キャンペーン内容は時期により実施有無、内容が異なりますのでご了承ください。
1万枚以上の名刺が会社の資産になった
Sansan株式会社で名刺登録を行ってくれたため、弊社で手間をかけることなく1万枚以上の名刺を会社の資産に変えることができました。今では新規訪問をする際に、相手企業の社員と当社社員との間で名刺交換を行ったことがあるかを必ず確認するようにし、その後の営業活動に活かしています。例えば弊社の営業社員が新規訪問をする際、企業向けプレミアムを見て相手企業の社長と私が過去に名刺交換を行った事実がわかれば、営業社員が私に過去の経緯について訪ねます。そこで私から情報を共有した後、営業社員が訪問時にこのことを相手方に伝えると、その場の雰囲気が和み商談をスムーズに進めやすくなります。
また、名刺交換をした方が昇進や部署異動をされた際に、人事異動情報が通知される機能もとても重宝しています。久しく会っていない方からの通知が来たことがきっかけで、そこから新たなビジネスが生まれたこともありました。
休眠顧客を対象としたプッシュ営業にも効果を発揮
企業向けプレミアムの名刺データをリスト化して、休眠顧客を対象としたシナリオメールを送るプッシュ営業も行いました。最後のお取引から長い方で15年程度経過している方もいましたので、はじめはご挨拶からスタートさせました。そこから徐々に事業紹介をしていく中で当社の認知が広がり、嬉しいことに反響をいただく機会が増えてきました。そして、反響の多かった内容をまとめて「お客様の声」という形でご紹介し、当社事業のさらなる理解促進と興味付けを行いました。その結果、10年間お取引の無かったお客様からご連絡をいただき、ビジネスにつながったこともありました。過去の名刺から新たなビジネスがどんどん生まれていき、当社の成長も加速していきました。
Eight をSNSとしても活用し、広報の役割を担っている
Eightのフィードを、当社の事業や最新ニュースをご紹介するなどSNSとしても活用しています。Eightのユーザーさんに、少しでも当社を知っていただけるチャンスがあるのであれば活用しない手は無いと考えています。会社も人と同じ生き物だと思っているので、発信するための口が必要です。今ではEightは当社の口であり、広報としての役割も担っています。
企業向けプレミアムは、会社の成長になくてはならない存在
「ドアの向こうに夢があるなら、ドアがあくまで叩き続けろ」という矢沢永吉の有名な言葉があります。新しく会社を設立し、新しい事業もスタートさせた当社は、多くのお客様のご支援でここまでビジネスを成長させることができました。一方で、会社としては発展途上の段階ですので、ITビジネスを軸にしながらもカメレオンのように変化を重ねて、さまざまな事業を多角的に行っていきたいと考えています。その上で、当社とお客様をつなぐ「Eight 企業向けプレミアム」の存在は、当社の成長になくてはならない存在であり続けてくれると確信しています。これからのリアルクロスに是非期待していただきたいですね。
※インタビュー内容は、2020年12月3日時点のもの