もう社⻑の⼈脈に頼らない!
名刺共有でクライアント開拓を拡⼤するVRスタートアップ
株式会社Synamon
2016年8⽉設⽴。BtoBに特化し、インタラクティブなコミュニケーションを取ることができるVR空間のベースシステム『NEUTRANS』、そのVR空間をパッケージ化した『NEUTRANSBIZ』の開発・提供を⾏うスタートアップ企業。デジタルとアナログが融合する世界を⽬指し、最新のテクノロジーを常に取り⼊れて活動している。
- 社名
- 株式会社Synamon
- 事業内容
- VR、AR、MR 関連製品、コンテンツの企画、開発、運営
- 設立
- 2016年8⽉
- 従業員数
- 10名(インターン等含む)
- 目的
-
増加したセールスメンバーの⼈脈を共有する
訪問したい企業へ効率的にアプローチする
新サービス導⼊によりお客様の数を増やす
- 課題
-
メンバーの増加で、各々の持つつながりが不透明になった
訪問したい企業へのアプローチに時間がかかる
- 効果
-
⼈脈の共有により営業効率が上がった
お付き合いの出来そうなお客様を探しやすくなった
メンバーの⼈脈を通してアプローチしたい企業とつながりやすくなった
VRを⽇常のビジネスで利⽤する。
BtoB特化のサービスで、ユースケースを増やしたい
<お話を伺った人>
株式会社Synamon Business Development 武井勇樹様
私たちは、独⾃開発のVRシステム「NEUTRANS(ニュートランス)」をベースに、お客様の課題に合わせてさまざまなソリューションを提供しています。
NEUTRANSでは複数⼈がVRの空間に同時に接続して、インタラクティブなコミュニケーションを取ることができます。VRというとエンターテインメントのイメージが強いですが、私たちはもっと⽇常的に利⽤できるユースケースを考えています。だからBtoB向けのビジネスコミュニケーションに特化したサービスを提供しています。⾃社開発のシステムがベースですから、お客様の課題に合わせてカスタマイズしやすく、質の⾼いものを短期間でつくれます。
例えばパソナさん(株式会社パソナ)にご提供した「VR おもてなし研修※」の場合は、訪⽇外国⼈のお客さんに対する接客などをVR空間でシミュレーションします。リアルの研修だと、外国⼈の先⽣と⼀緒に教室で紙を⾒ながら学びますが、ホテルやお店など、本番でシチュエーションが変わると、緊張して話せなくなってしまうそうです。
でもVR空間の研修なら、それぞれのシーンを再現できるし、物の受け渡しなどもリアルに近い形でシミュレ―ションできます。⼈間の体の動きも再現できるので、品物は⽚手ではなく両⼿で渡すとか、お辞儀の正しい深さとか、細かい部分の学習も可能です。
このようにVRは技術的にすごく可能性があるものだと思っていますし、将来はあって当たり前になると思いますが、いまはまだ世界でもユースケースが少ない状態です。もっと魅⼒を伝えていくためには、⽇常的なシーンで使えるようにすることが近道だと考えています。
※テクノロジーで「働くことを⽀える」─パソナが「VR おもてなし研修」に込めた想い | NEUTRANS : http://neutrans.space/casestudy/144/より
⼿軽に導⼊できる新サービスを開発。
営業の幅が広がり、名刺共有の効果を実感
これまでは、お客様のニーズにそれぞれ合わせてカスタマイズしたソリューションを提供していたので、腰を据えて中⻑期的に取り組む必要がありました。そのため、弊社代表の⼈脈からつながって、深い関係性を築いてきたお客様が多かったのです。
しかし、カスタマイズはご要望に応じたVR 空間を作ることができる点で柔軟性が⾼い⼀⽅で、時間も予算もかかるので導⼊できる企業は限られてしまいます。そこで、カスタマイズなしで⼿軽に導⼊できるパッケージ型の新サービス「NEUTRANS BIZ(ニュートランスビズ)」を開発しました。
導⼊できる企業の幅が広がったので、積極的に営業をかけることが求められます。元々は代表が⼀⼈でセールスも担っていたのですが、最近は営業の⼈員も増えました。私も含め、お客様とコミュニケーションを取るメンバーが増え始めると、お互いが誰とつながっているのかが⾒えた⽅がビジネスの効率が良く、コミュニケーションも取りやすいことに気づきました。
特にVR の導⼊は、さまざまな部署を巻き込んで提案する必要があります。例えば、ある会社の企画部⾨にいるA さんと弊社の代表がつながっていて、新規事業開発にいるBさんとは私がつながっているという状況があったりします。そうした隠れたつながりにいち早く気づくことができれば、ビジネスはより円滑に進められるはずです。
Eight の「企業向けプレミアム」なら、こうした課題を全て解決できるのではないかと思っていました。実際、導⼊してみて、他のメンバーがつながっている⼈まで検索できるのですごく役に⽴っています。
検索機能×⼈脈共有で会いたい企業との距離が縮まる
「企業向けプレミアム」を導⼊してから、検索機能の使い⽅も進化しました。例えば、新しいお客様を⾒つけるために、過去のニュースを⾒て、VR に関する取り組みを⾏なっていたり取り⼊れたりしている企業をリストアップして、その企業についてネットで調べていました。でもいまは、その企業名をEight の検索機能で調べるんです。
もし検索した企業の誰かと弊社のメンバーがつながっていれば紹介してもらいます。いままでなら社員⼀⼈ひとりに「〇〇社の⼈と⾯識ない?」って確認する必要があったので、だいぶ便利になりましたね。
ビジネスにおいて⼈のつながりはとても⼤切だと思います。私は弊社に⼊社する前に、⼀年半シリコンバレーに留学をしていた経験があるのですが、そこで感じたのは、外国の⼈は横のつながりがものすごく強いということです。
紹介が紹介を呼び、どんどんビジネスにつながっていく。だから私⾃⾝も、横のつながりや⼈脈の⼤切さをすごく感じています。お互いがギブしあうことが結果として⾃分のメリットにつながることを、海外のビジネスパーソンはよくわかっているんですね。
それに対して、⽇本⼈はネットワークがまだ少し弱い印象があります。SNS への投稿をビジネスで使うというケースもまだまだ少ない気がしますね。⽇本でももっと「つながること」が普及しないと、これから先、⼤変なのではないかと感じています。
Eightで名刺交換、そのままメッセージ送信。
そんな世界が楽しみ
Eight は名刺の情報をデータ化しますよね。先の話かもしれませんが、名刺がない世界を考えることって、Eight がやらないと誰もやらないと思います。海外は、名刺を交換する⽂化が⽇本ほど⾊濃くはありません。⽇本では名刺を交換してそのあとメールを送るというフローがほとんどですが、それではコミュニケーションのコストが上がります。だから、Eightで名刺交換して、そのままメッセージ機能でやりとりすることが⽇常になると良いですよね。
弊社は今後グローバル展開も考えているので、海外の⼈とは名刺ではないものでやりとりして、⽇本の⼈とは名刺交換した後にメールでやりとりして…だと両⽅チェックしないといけないし、⼤変だと思ったりもします(笑)。
それから、名刺を事前交換するのも良いんじゃないでしょうか。Eight を使って、会う前に送る。会ってからその⼈を知ろうとするよりも、今から会う⼈が誰で、どの部署の⼈なのかが予めわかった⽅が、会ってから話が早いですよね。
このように、⽇本の働き⽅はどんどん変わっていくべきだと思っています。Eight のようにアナログからデジタル、私たちのビジネスのようにデジタルからその先へと進化することで、ビジネスの効率は上がりますし、海外とのビジネスのスピードだって上がるはずです。
私たちは、デジタルとアナログが融合された世界をいち早くつくっていきたいという想いから「Be creative Make future」をビジョンに掲げています。私たちの考えでは、その世界を⼀番早く実現できる技術がVR なんです。海外に⽐べると⽇本は新しいものに抵抗を感じてしまいがちですが、みんなが新しいものを積極的に取り⼊れて、それが競争⼒になるような世界になるといいなと思っています。